これまでに寄せられたご相談及び支援のケース事例を紹介します。
相続に関すること
(障がいを持つこどもの)親なき後に関すること
ご相談の中でも多い「こどもさんの発達障がい」。軽度の発達障がいを抱えるこどもさんのお金のトラブル(フィッシング詐欺被害、クレジットカードの多用等)に関しては数多くのご相談をいただいております。
ケースに応じて、専門の相談員(税理士、行政書士、司法書士、ファイナンシャルプランナーなど)がご相談に応じます。さらには、若者サポートステーションや各自治体の福祉子育ての相談窓口など公的な専門機関におつなぎしております。
30代~40代のときには目の前のことが忙しくて、障がいをもつこどものその後のことまで思いが巡りにくかったのですが、50代になり自身が病院などにかかるなど年齢を感じ始めたときに改めて「この子の将来のことが不安」と思うようになったという方がとても多いです。
「ちょっと横に置いておこうか」というテーマから、「向き合うべきテーマ」になったときに、私たちはまず「親心の記録(ノート)」を付けていただいております。
【親心の記録(Aさん)】
●子どもの健康、その後の対応について
・緊急入院時に対応について:入院手続きは兄弟に確認してください。
・介護が必要になったときについて:施設を希望します。
・介護が必要になったときの費用について:本人の年金と、本人に遺した貯金を使ってください。
・病名と余命の告知について:理解は難しいと思います。
・延命治療、ホスピスケアについて:延命は希望しません。痛みの緩和をお願いします。
・葬儀について:最低限のプランで直葬でお願いします。
・お墓について:親と同じお墓に入れてください。
・その他子どもの最期について:兄弟たちに相談してください。
●親として支援する方に伝えたいことは?
・人と接するのが大好きです。できるだけ人と関わり合いを持ちながら生活ができるといいなと思います。
・力づくで自分の想いを通してくるところがあり、親はついいうことを聞いてきてしまったところがあり、親として反省している部分でもあります。
・発作の心配がずっとあったのでいろいろな方に見守ってもらって今まで生活してきました。
・料理を一緒にしたりすることも大好きです。
・何をするのも人と一緒にやりたいタイプです。
・頑固な面があり、動かなくなったりすることもありますが、上手に気持ちが切り替えられるように持っていけたらありがたいです。
・人のお世話をすることで喜ぶ面があるので、そういう場面を作ってほしいです。
・痛みに鈍くて、自分の爪をはがして感染症を起こしたこともあるので自傷行為には注意が必要です。
・元気で過ごしてほしいですが、命の問題になるような場面では無理な延命は必要ないです。